MOVIE'S ISLAND 01
パーフェクトワールド
もしも、この世の中が完全な世界(パーフェクトワールド)だったなら、犯罪も刑務所もなかっただろう。しかし、誰もがいつかは気付くはずだ。完全な世界など、どこにもないということを・・・
「ペーパームーン」、「骨折」、「初秋」これらのタイトルを並べて見てニヤリと出来る人はかなりの映画、小説好きだろう。
路線を少しはずれるなら、「クレイマー・クレイマー」なども、そうといえるかもしれない。つまりは、準主役に少し生粋な子供が出演しているものの代表作群である。
そういう意味では、このパーフェクトワールドも少し路線を離れてはいるが、やはり準主役は子供である。
これらの作品に共通することは、心暖まる感動のストーリーということに尽きると思うが、この映画は上記のコピーからも読み取れるように、完全なハッピーエンドでは終わらない。
”悪役は演じない”のケビン・コスナーが、人殺しの脱走犯を演じているのは、かなり珍しいと言えるのではないだろうか?
この映画のコピーに、「あなたの知らないコスナーがここにいる」とあったが、決して誇大広告ではない。それはこの映画を観てもらえれば解かるだろう。
また、興味深いのは、あのクリント・イーストウッドが完全に脇役に徹していることである。しかし、それによって物語に深みがさしているのが、この映画の面白いところともいえるだろう。