流れる日々 01
真夏の昼下がり、窓も全部開け放ち、熱く爽やかな自然の風を部屋に通してみる。
空はどこまでも青く、雲はゆっくりとその形を変えながら流れていく。
日差しは力に満ちあふれ、空気は暑さと言うには心地の良すぎる感触を肌に伝えている。
久しぶりに落ちついた時間の中にいる、と言う実感が体中を包んでいる。
耳には風の音と、若かった夏にいつも流れていた美里の歌声。
懐かしい曲たちを古い順に追ってみると、いかに自分が遠くまできたのかが分かるような気がする。
昔と同じ空。
昔と同じ歌。
そして、昔と違う自分。
ただ、何も変わっていないつもりで自分の変化に戸惑うよりは、変わってしまった寂しさの中で変わらない目分を見つけた喜びに出会うほうが、少しだけ、幸せなのかもと思う今日。
空を流れる雲が、いつまでも見ていると、はかなく消えたりまた浮かんだりすることにただ驚きを覚えた。
みんないたあの夏 輝いた笑顔が
いつまでもゆれてた 心に消えない熱さ残したまま
美里が歌っている。