流れる日々 06
この雨はいつになったら止むのだろう
傘を抜け
肌を抜け
体を抜け
雨が心を通り過ぎて行く
濡れた体は冷たく重く
冷えたはずの背に不快な汗が流れる
ここにいる自分に戸惑う
今を息づくこの瞬間が
信じられぬ自分と諦めている自分とを笑う
あまりに冷めた
あまりに乾いた
濡れそぼった体を笑う
悲しむほど感傷的でもなく
悔しがるほど情熱的でもなく
体は雨に濡れ
砂が心を満たす
自分に嘘をつく事と
自分を諦めてしまう事だけは
してはならない事だと
嘘をつき続け諦め果てた心の老人が諭すように呟く
結局
信じる事が力を生むなら
それすら信じる事が出来ない者はどうすればいいのだろう
この雨はいつになったら止むのだろう
雨が心を通り過ぎて行く
夢中になるほど熱くはない
突き放すほど冷たくはない
生温い空しさ