この雨はいつになったら止むのだろう
傘を抜け
肌を抜け
体を抜け
雨が心を通り過ぎて行く
濡れた体は冷たく重く
冷えたはずの背に不快な汗が流れる
ここにいる自分に戸惑う
今を息づくこの瞬間が
信じられぬ自分と諦めている自分とを笑う
あまりに冷めた
あまりに乾いた
濡れそぼった体を笑う
悲しむほど感傷的でもなく
悔しがるほど情熱的でもなく
体は雨に濡れ
砂が心を満たす
自分に嘘をつく事と
自分を諦めてしまう事だけは
してはならない事だと
嘘をつき続け諦め果てた心の老人が諭すように呟く
結局
信じる事が力を生むなら
それすら信じる事が出来ない者はどうすればいいのだろう
この雨はいつになったら止むのだろう
雨が心を通り過ぎて行く
夢中になるほど熱くはない
突き放すほど冷たくはない
生温い空しさ