流れる日々 05
煙草の煙が風の中に舞い 開け放した窓から遠くへと流れていく
涼やかな鳥の声が風の中を伝い 揺らめくカーテン越しに部屋の中へと流れてくる
特別な場所ではなく特別な日でもなく特別な時間でもない ごくあたりまえの昼下がり
空は薄く柔らかく 雲はやさしくゆったりと 日は少しばかりの暑さを注ぎ
時は秒針だけに宿り今は何ら意味を感じさせない
耳に聞こえるのは 風の音 鳥達の会話 遠くに聞こえる遠き日のチャイム
忘れていた時間 忘れていた空 忘れていた風
いつもの自分から離れ 窓辺にたたずみ紫煙を吹かそう いつもの自分から離れ 風の音を聴こう
空を見上げて子供の頃を思い出すのは
子供の頃しか空を見上げる余裕がなかったからか
子供の頃しか空を感じる純粋さがなかったからか
煙草の煙が風の中に舞い 涼やかな鳥の声が風の中を伝い
いつもの自分から離れ 風の音を聴こう
そして 遠き日のチャイムを聴こう