煙草の煙が風の中に舞い 開け放した窓から遠くへと流れていく
涼やかな鳥の声が風の中を伝い 揺らめくカーテン越しに部屋の中へと流れてくる
特別な場所ではなく特別な日でもなく特別な時間でもない ごくあたりまえの昼下がり
空は薄く柔らかく 雲はやさしくゆったりと 日は少しばかりの暑さを注ぎ
時は秒針だけに宿り今は何ら意味を感じさせない
耳に聞こえるのは 風の音 鳥達の会話 遠くに聞こえる遠き日のチャイム
忘れていた時間 忘れていた空 忘れていた風
いつもの自分から離れ 窓辺にたたずみ紫煙を吹かそう いつもの自分から離れ 風の音を聴こう
空を見上げて子供の頃を思い出すのは
子供の頃しか空を見上げる余裕がなかったからか
子供の頃しか空を感じる純粋さがなかったからか
煙草の煙が風の中に舞い 涼やかな鳥の声が風の中を伝い
いつもの自分から離れ 風の音を聴こう
そして 遠き日のチャイムを聴こう